シンプルな炎をUnityのパーティクルシステム(Shuriken)を使って制作してみよう!

Unity

〜エフェクト制作の基本とパーティクルの基礎設定〜

ゲームに登場する炎、煙、爆発、光などのエフェクトは、ほとんどが「パーティクルシステム(Particle System)」という機能を使って作られています。

Unityには「Shuriken」というパーティクルシステムがあり、初心者でも直感的にエフェクトを作ることができます。この記事では、Shurikenの基本的な使い方パーティクルの設定方法を解説していきます!

そもそもパーティクルシステムとは?

パーティクル(Particle) とは、小さな粒(パーティクル)を大量に発生させて、さまざまなエフェクトを作る技術 のことです。

例えば…
火の粉や煙 → 小さな粒をたくさん動かして炎や煙の流れを再現
魔法の光 → キラキラした粒をランダムに発生させて幻想的な演出
爆発 → 破片や火花のパーティクルを放射状に飛ばす

このように、パーティクルを調整することで、リアルなエフェクトを簡単に作成できます!

Shuriken を使ってみよう!

1. Unityでパーティクルを作成する

まずは、UnityでShurikenを使って簡単なパーティクルを作成してみましょう!

パーティクルシステムを追加

1️⃣ Unityを開き、新しいプロジェクトを作成
2️⃣ 「Hierarchy(ヒエラルキー)」ウィンドウを右クリック
3️⃣ 「Effects → [Particle System] を選択

すると、シーン内に「Particle System」が表示され、画面に白い粒が出てくるはずです。
これがShurikenの基本的なパーティクルエフェクトです!

2.パーティクルの基礎設定をしてみよう

Shurikenにはさまざまな設定項目がありますが、ここでは基本的なものを紹介します。

・「Inspector(インスペクター)」ウィンドウを見てみよう!
選択した「Particle System」の設定が表示されます。主に以下の項目を調整することで、エフェクトを作成できます。

① Duration(継続時間)

→ パーティクルが発生し続ける時間(秒単位)
例:「2」に設定すると、2秒間パーティクルが発生し続ける

② Looping(ループ)

→ パーティクルを繰り返し発生させるか?
「チェックを入れる」と、ずっと発生し続ける
「チェックを外す」と、一度だけ発生

③ Start Lifetime(寿命)

→ パーティクル1つ1つの寿命(秒単位)
「2」にすると、パーティクルが2秒で消える
「0.5」にすると、0.5秒で消える(短命)

④Start Speed(初速)

→ パーティクルが発生したときのスピード
「5」にすると、高速で飛んでいく
「0.5」にすると、ゆっくり飛ぶ

⑤ Start Size(大きさ)

→ パーティクルの初期サイズ
「1」にすると普通の大きさ
「3」にすると大きな粒になる

⑥ Start Color(色)

→ パーティクルの初期色
赤い火の粉 → 赤やオレンジに設定
魔法の光 → 青や紫に設定

色を2つ使用したいとき、Start Colorの右横にある▼をクリックし、Random Between Colorsをクリックすると2つ色が使えるようになる。

3.簡単な「炎エフェクト」を作ってみよう

ここでは、簡単な炎のエフェクトを作ってみます!

Step 1:パーティクルの色を変更

  1. 「Start Lifetime」を1.5秒に設定(火の粉の持続時間)
  2. 「Start Size」を0.4にする(火のゆらぎを表現)

Step 2:パーティクルの動きを調整

  1. 「Start Speed」を0.3に設定(ゆっくり上昇する炎を表現)
  2. 「Shape」モジュールで「Cone」を選択し、角度を狭める   

ポイントは、下線部のRadiusを欄に0と記入する。そうすると値が0.0001になる。これが炎に見えるコツ。

Step 3:パーティクルを消えるようにする

  1. 「Color over Lifetime」を有効にする
  2. グラデーションで最初はオレンジ、最後は透明にする
    → これで「徐々に消えていく火の粉」が表現できる!

 完成!簡単な炎エフェクトが作れました!

ただ、パーティクルシステムの初期のマテリアルだと上の動画の見た目にはならない。下の画像のRendererのMaterialに入っているParticlesUntilを変更しないといけない。

Shurikenを使ったエフェクト制作のコツ

1.ランダムな変化を加える → 「Size」や「Lifetime」をランダムに設定すると自然なエフェクトになる
2.「Color over Lifetime」で色を変化させる → 炎や煙が自然に消えるようになる
3.「Gravity Modifier」を活用する → パーティクルを下向きに落とすと、砂ぼこりなどの表現ができる
4.「Shape」のShape、Radiusの形や半径の大きさ。発生しているパーティクルが何が原因で発生しているか考える

まとめ

パーティクルシステム(Shuriken)を使えば、簡単にエフェクトを作れる!
基本設定(サイズ、色、寿命、スピード)を調整すると、さまざまな表現が可能!
「Color over Lifetime」や「Shape」モジュールを活用すると、よりリアルなエフェクトが作れる!

これからUnityでエフェクトを作りたい方は、まずShurikenを触って、簡単な炎や光のエフェクトを作ってみましょう!

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